先週で出来の悪さは眼をつむって撮り損ねたのはバラハタ幼魚のみとなり、「あぁ、もうどこから手をつけようか、どういうコース取りにすれば一番いいんだろう」みたいなことはなく割合に平常心で坂田に向かいました。
朝、N社長から「松根に『イロブダイ』がいるよ」と教えてもらい高揚感は上がったものの落ち着いてセッティング。先週の賑やかさがウソのようにお客もほとんどおらず、淡々と海へ。
極小カエルアンコウ、ウミテングに続きN社長にイロブダイを見せてもらいます。
ところで最初にイロブダイを見たときはじっとしていましたがカメラを向けるとスーと泳ぎ出しました。ここまでは魚達によくある行動ですが、泳ぎだしたイロブダイが泳ぎだすとイシモチが後を追いかけはじめました。ひとまず剣呑なイシモチを追い払いBOOさん達に場を譲り後で聞くとイロブダイはその後いなくなったらしいです。思うに海底にジッとしていればウミウシにでも擬態するように捕食者の目を誤魔化せたのかもしれませんがダイバーが邪魔することで違和感のある「魚っぽさ」がでて見つかってしまったのではと思い、いずれはお☆様になるだろうとはいえちょっと罪悪感を感じてます。そんなこともあって『松根のイロブダイ』はピンボケでボツとなってしまいました。
イロブダイを後に1本目は松根を大きく南北に回り、2本目は少し小さく東西に回った潜水でした。



オトヒメエビ

ちょっとわかりにくいですが右上のサラサエビより小さかったです。



アオサハギ

眼に入っちゃったので1枚。



ウミテング

何故かストロボが光らない......。何年か振りのウミテングです。



フタスジタマガシラ幼魚

今年はまだいるし、いくつか見かけます。死滅回遊魚をみたからといってもなにが得する訳でもないのですが仕事中に思い出すとなんだかうれしくて「もう少し頑張ろう」なんて気に。



タカサゴスズメダイ幼魚

せっかくピントがあったのに手前の子が邪魔してくれちゃいました。こんなに大きくなった年は初めてです。Theスズメダイとは違う点がいくつかあるのですが実物を見るのが一番。



ハナダイの仲間

ピントが合っていないのですが、ケラマハナダイぽいこの子は砂地の-18mにいました。なんでこんなところに??



オオモンハタ幼魚

この子ももう少し浅い-17mの砂地で。最初は「おぉ、キジハタだ!」と勘違い。このあたりまで足を伸ばすのはともさんと私ぐらいですね。
ところで手前のきれな貝殻が気になります、気がつかなかった〜。



スジアラ幼魚

こちらは正真正銘、スジアラの幼魚、坂田初です。スジアラは今年富戸で確認されたのでその辺から判りました。ありがとうございます。
ホンソメワケベラのような泳ぎ方を見せましたがこれも擬態の一つでしょうか?



ヒレグロスズメダイ幼魚

松根-15m。また一つスズメダイが増えたと喜んでエキジットしたのですが、帰宅してネットで探したら大瀬崎でも2011年が初記録らしいスズメダイでした。やったね。

これでお終いです。ありがとうございました。

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