先月は海中どころか陸上も濁りが出てしまい「一寸先は闇」の状態に加え、シケでクローズも続いて月が変わっての初潜水です。
前回は上下もわからぬ視界不良の中、頬に触れる泡の向きで海底を目指すという久しぶりの方法で潜行し、「青い海はどこでも楽しめるからこんな見えない海の方が貴重なんだ」などと開き直ったおのじですが、今回は覗いた港も沖が青いので『きれいな海はいいなあ』とあっけなく前言撤回するのでした。
黒潮もびよーんと真っ直ぐになって水温も18℃、透視度も18m位とこの時期には破格のコンディションですがお客はいつものメンバーだけで緩いいつもの週末に戻った坂田です。



ハクセンアカホシカクレエビ

水深17m位 妙に元気な個体で身体を揺すったり(左)、カメラを避けてピョンピョン跳ねて(右)スナイソギンチャクから離れていってしまい「魚に食べられちゃうぞ」とこちらが心配してしまいました。



ヒラタエイ

岩礁交じりの砂地には砂をかぶって寝ている?ヒラタエイがいくつか。



ダテハゼ

ダテハゼ、オニハゼ、ハナハゼも顔を出し、いつもより寄らせてくれてうれしかったので1枚。



コショウダイ

新新漁礁ではコショウダイ、イシダイ、イシガキダイ。クロダイとスズキもいました。



オオモンカエルアンコウ幼魚

BOOさんオオモンケロです。砂がほじくり返った大シケの後も元気にしていました。ちょっと大きくなったかな。



イラ

松根の東ではイラが集合。よくみたら口が怖いベラ。



ヒフキヨウジ

こちらの方もどうやってシケを乗り切ったのでしょう。いままで撮ったヒフキ君がみな左に小首を傾けているので「左に傾けるのはヒフキヨウジに共通な行動なのかもしれない」なんて思ったりもしましたが単なる偶然とひとりで納得して左に首を傾けて退散です。



ハマフグ

水深17m。ちょっと回り込んでスナイソをバックにしたので微妙な?ヤラセ写真となりました。背景をぼやかすくらいにしたかったのですがそうはうまくいくはずもなくさっさと逃げられてしまいました。



クツワハゼ幼魚

岩の間にいて前に出てくれずピンボケ。クツワハゼだと思うのですが目が大きくアンバランスな感じ。



トゲカナガシラ

水深19m 大潮の干潮時なので普通は20mくらいの深さです。シケで出来た砂紋がどのくらいまであるかと深い方に足を伸ばしましたがまだまだ砂はうねうねしていてきりがないのでく引き返したときに会えました。過去に春先に何度か見ている魚ですが春濁りの良くない時期ばかりだったので今回はきれいな水中で会えて良かったです。くやしいけれどきれいな水だと生き物も見つかるし撮ってもよく映えるということでした。

これでお終いです。ありがとうございました。

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