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和名:ホウセキカサゴ
学名:Rhinopias eschmeyeri
フサカサゴ科
撮影年月日:2013/11/3
撮影場所:カロウ根
水深:-13.4m
水温:21℃
状況:カロウ根の南西側、イソギンチャクの横。
ひと言:
シークロップのブログで『松根にボロカサゴ幼魚現る』と出た後の11月の連休初日、どんな魚が出ようともいつも長閑なお店にボロカサゴ目当てのダイバーが来られていました(という事にしておきます)。その日は皆で松根を探しましたが見つからずに残念ながら終了。
潮も良くなった2日目、ソメワケヤッコと悪戦苦闘してインターバルを空けようとぐるりと回ったらイソギンチャクの横でゆらゆら揺れていました。
ニセかナミダかの判別もしなければならないし、他の人も呼ばなければで俄然息は荒くなったまま撮影したのでした。
その後マナティーズの山ちゃんのフェイスブックでのコメントで『ホウセキカサゴに似ている』というのを聞いて調べ直した結果、ホウセキカサゴとしました。ホウセキカサゴだと国内ではかなり稀なようです。

2013年現在、知る限りでは国内の図鑑にも載っていないようなので以下に特徴を『日本産魚類検索』から引用させていただきました(太字は筆者)。

ホウセキカサゴ:胸鰭15〜16軟条 背鰭軟条部後半に明瞭1黒斑あり 背鰭棘間鰭膜は切れ
         込まない
 下顎皮弁は左右合計2枚 側線より背側に皮弁なし

ボロカサゴ:   胸鰭15〜16軟条 背鰭軟条部後半に明瞭1黒斑あり 背鰭棘間鰭膜は切れ込
          む    下顎皮弁は左右合計9〜24枚 側線より背側に皮弁あり

ニセボロカサゴ:胸鰭18軟条 背鰭軟条部後半に明瞭1黒斑なし    背鰭棘間鰭膜は切れ込
          む    下顎皮弁あり 生時体朱色、眼下に特徴的な白斑あり

ナミダカサゴ:  胸鰭18軟条 背鰭軟条部後半に明瞭1黒斑なし    背鰭棘間鰭膜は切れ込
          まない 下顎皮弁なし  生時体朱色、眼下に細長い楕円形白斑あり
          ※ナミダカサゴは相模湾でしか見つかっていません